授業紹介「農業体験⑥」
愛情教育を実践する名古屋経営短期大学(KEIEITAN)。
子ども学科の授業「農業体験」第6回についてレポートします。
まずは、第4回でつくった干し柿の様子から。さらに一週間が経ち、恐る恐る観察すると…心配していたカビもなく一安心。「そろそろ食べごろかな?」と、秋晴れの空の下、コスモスが揺れる畑の前でいよいよ試食することに!想像もつかない味にドキドキしながら、初めて口にした干し柿の味は…大成功!甘く美味しくできあがり、学生たちも大満足の様子でした。
ハロウィンの朝、朝一から甘い干し柿を堪能した後は、貴重な晴れ間に内容盛りだくさんの授業がスタート。
まずは、稲刈りの真っ只中ということで、井上さん(井上ファーム)から「令和の米騒動」の背景についてのお話を聞きました。農家の視点から語られるリアルな話に、学生たちは興味津々。身近な食と社会のつながりを実感しました。
続いて、畑の観察と草抜き、初めての間引きに挑戦です。間引きが野菜の成長に大切だと知ってはいても、どの部分を抜くかは悩みどころ。井上さんに一つひとつ教えていただきながら、慎重に進めていきました。途中、草の陰から虫も顔を出し、害虫の種類や適切な対処法を学ぶ機会にもなりました。
そして、待ちに待った収穫タイム!前回(第5回)の小松菜に続き、今回は第2回で蒔いた菜の花、ほうれん草、水菜の収穫に挑戦です。「これはもう収穫できる?」「大根はまだ早いかな?」と相談し合ったり、「小かぶは…どれくらいまで大きくなるんだっけ?」「土から出てるけど、まだ小さいな…どうしよう?」と迷うときは、すかさず「井上さーん!」と頼る学生たち。わからないことをそのままにせず、互いに協力し合い、自主的に学ぶ姿が増えてきました。「水菜は今だとサラダにできる。来週だと…しっかりしてくるから鍋用かな?」と、収穫のタイミングを教えてもらい、つくりたいメニューを思い浮かべながら収穫していきます。中には「先週の小松菜でおひたしを作った」と報告してくれたり、「親もこの野菜を楽しみにしている」と話してくれる学生も。「赤ちゃんを抱いているみたい」と包んだ野菜を大切そうに抱える姿もあり、自分で育てた野菜を料理する喜びが伝わってきます。今回はどんな料理が出来上がるのでしょう?
さらに、収穫を待つ野菜を見渡して、「大根に春菊に水菜に…あれ?これって鍋セットじゃない?」と盛り上がる学生たち。肌寒くなる季節に備え、頭の中には作りたい料理がいっぱい。グループで物々交換しようとする姿もみられました。回を重ねるごとに畑での作業を楽しんでいる様子が伝わってきます。
次回はいよいよ、耕耘機を使った耕耘に初挑戦です!まだまだ「初めて」がいっぱいの学生たちが、どんな新しい工夫や発見をするのか、今後の成長が楽しみです!
KEIEITANでの学びについてもっと詳しく知りたい方は、オープンキャンパスに是非お越しください。